好きだったんだ。どうしようもなく。初め見たときから。
ひとときでも一緒にいたくて。
一緒の道を進んでいきたくて。
もちろん俺は男であの方も男で。
俺は一介の兵士で、あの方は雲どころか宇宙に匹敵するほどの方で。
叶わないことぐらい重々承知している。
一目見たときから既に悟っていた。
俺は重大な過ちを犯している。
けど無かったことには出来ない。
だから俺は俺の生涯に終止符を打つその日まで隠し通すと決めた。
あの方への忠誠を誓った日。
あの方と会ったその瞬間。
俺の命をかけてお守りすることと同時に、
俺の好意をあの方への忠誠にすり替えて。
(今此処に貴方様への永久の忠誠を誓うことを宣言させていただきます)
「今日もいい天気だなー」
「そうですね・・・ピオニー、陛下」
しずかにしんでいく