「日本の夏ってあっついの?」
「サウナぐらいに」
談話室で本を読んでいると突然前の椅子にジェームズが座りながら話しかけてきた。
何の話かと思いきや、日本。
最近が日本人だと分かり色々日本について調べているらしい。
昨日なんて援助交際について聞かれてどうしようかと思った。
どこにそんなこと書いてあったのか。
「そんなにあっついんだ」
ジェームズはそう言うと椅子から立ち上がりまた、シリウスたちの元に戻る。
彼らの周りには数多くの日本についての本が置いてある。
はぁ、と溜息を付き本に視線を戻す。
「ね、。ナットウって何?」
「豆を腐らせた食品だ」
「そんなの食べれるの?!」
「日本では昔からある食べ物だ。外国人の口にはあまり合わないらしいがな」
へぇ、というリーマスの感心したような相槌を聞いて軽い溜息が出た。
「、お前、ニンジャとかサムライなのか?」
「忍者も侍も今の時代には存在しない。よって僕は違う」
シリウスが座っていた椅子から首だけ後ろを向き尋ねてくる。
先に付いたモノより盛大な溜息が出た。
シリウスの残念そうな声が聞こえた。
「だってシリウスここにエドジダイって書いてあるからそれは違うよ。だって今、日本は平和でしょう?」
…………
「…確かに今の日本は平和だけど、多分ジェームズの言いたいことは違うと思うぞ。時代は平成だ」
「そうそう、ヘイセイだった。豆鉄砲が鳩食らっちゃうよね」
「……鳩が豆鉄砲くらうんだろ」
「そうだった、そうだった」
(ママーン!こいつら頭悪いよぉ!)