「やまもとー、こっち向いてー」「んー?どうした、
「いやさぁ、なんかね」

何にだって一生懸命で、何にだって優しくて。全力がよく似合う。 その全てを凝縮したように濃く深い瞳に囚われてしまって逃げられない俺に、自分で恍惚してしまう。 俺の全てを見定めて、根本を覗き見ようとし、征服しようとするその瞳が! 一番の宝石。触れられない、高貴なモノ。 触れられないから、俺はお前を見る。 俺がお前を見てるんだから、お前の真っ直ぐな瞳に俺が映って当然だろう?

「無性に山本の目が見たかっただけ」